若い人に求めたいことは、不変的な知識はもちろんなのですが、一方でアイデアの創出をどのようにするのかというところですね。
三菱鉛筆株式会社 商品開発部の若宮さんを訪問しました。
日本能率協会の中川雅志がインタビューいたします。(以下敬称略、役職当時)
最近の新人が持つ課題とは?
中川
今、若宮様の中でお持ちの、マーケティング分野に対しての課題感や、このようなテーマについて聞いてみたいといったものがございましたら、お聞かせください。
若宮
若い人に求めたいことは、不変的な知識はもちろんなのですが、一方でアイデアの創出をどのようにするのかというところですね。
当然いろいろな技法もあるのですけれど、われわれが実践の場を与えられていないというところが1番の課題だと思っています。
マーケティングの1番の基本はやはり個々のアイデアですので、そこをまず見つけ出していくというところが大事だと思っていますが、なかなか講座で見つけられるものでもありません。
中川
小会のセミナー群でも、右脳を使うセミナー(デザイン思考やグラフィックファシリテーション)ですとか、ロジカルなセミナーではビジネスモデルデザインについてのセミナーはございます。
ただ、御社の中では、テクニックではなくて、どのように若手の方にチャンスを与えるかというところに課題を感じておられますね。
若宮
まあ、そういうところに集約できますね。
どうしても最近の商品ですと、少しだけ作って売るのではなくて、集中化して大量に作って売る、という方向になってしまいますので、若い人がためしにやってみる、というように手を出しづらい雰囲気になっているのかなと思います。
ただ、いつか手詰まり感は来てしまうという危機感がありますので、では、次のアイデアをどこでどう求めていくかというのは大きな課題だと思っています。
中川
アイデア創出的なテーマは、他の会社様からもかなりご要望がありますので、ぜひわれわれとしても何かしら、機会をご提供できるようにさせていただきたいと思います。
本日はありがとうございました。