日本能率協会で講師を務めておられる武田マネジメントシステムスの武田先生にお話をうかがいました。
(以下敬称略、役職当時)
サービスをライフワークにしたきっかけとは?
安部
本日は私ども日本能率協会でセミナー講師をお願いしている武田マネジメントシステムスの武田先生にお話をうかがいます。
先生、よろしくお願いします。
武田
よろしくお願いします。
安部
早速ですが、先生の自己紹介からお願いします。
過去の経歴も含めてお教えください。
武田
大学を卒業して入社したのが服部時計店、今のセイコーホールディングスです。
入社と同時に銀座和光という小売り部門で接客を中心に仕入れから商品、サービスまですべてを担当させていただきました。
入社から2年後に東京オリンピックがありました。
オメガに代わってセイコーの時計が初めてすべてに採用されたときです。
海外のオリンピックの観光客から「銀座和光はサービスが非常に良い会社だ」とおほめいただいたのですが、おっしゃる人それぞれでサービスという言葉の意味合いが違っていたのです。
それで、サービスとは何かに興味を持ち始めるようになりました。
昭和39年ですから、西暦で1964年のことです。
それからサービスが私のライフワークになりました。
安部
では、その当時からサービスに興味を持ち始めたのですね。
武田
当時は日本にサービスに関する文献がほとんどなく、インターネットも生まれていない時代です。
海外にいる友人らに頼み、「サービスに関する文献があったら、教えてほしい」と頼み、手探りで勉強を始めました。
銀座和光のお客様には世の中のトップクラスの人が多数いらっしゃいました。
そういう方々に「サービスとは何か」の教えを請いたくさんの教えをいただきました。