日本能率協会で講師を務めておられる四元マーケティングデザイン研究室 代表 四元正弘講師からお話を伺いました。
(以下敬称略、役職当時)
売れる商品と売れない商品の違いとは?
中川
自分ごと化と物語マーケティングセミナーを毎年開催しておりますけれど、セミナーを受けた方々には、どのような人材に育ってほしいと思っていらっしゃいますか。
四元
すごく単純に言うと、実際にヒット商品を企画できる人になってほしいですね。
ヒット商品は、偶然ある商品がヒットするわけではなく、すでに企画の段階でちゃんとヒットする要素が含まれています。
それは単なるノウハウではなく、自分ごと化を促進する要素が商品の企画の中に入っているか、そしてそれを発見できているかということなのです。
売れない商品も売れる商品も、企画段階で企画書に描かれている段階では、かたちはほぼ一緒です。
ですが、極端なことを言えば、99パーセントの言葉が一緒でも、残り1パーセントの違いで、実は売れるものと売れないものの違いが出てきます。
そこが自分ごと化に関わる部分なのですよね。
ですから、このセミナーを通じて自分ごと化の大切さと、どうやって自分ごと化を促進していくかを、物語をキーワードにしてノウハウを習得してもらい、売れる商品の企画を実際にしてほしいというのが、このセミナーを受けてくれる人に対する望みです。
中川
先程からやはり実践するということを重視なさっていますね。
学んだだけで、行動に移せないとお金と時間がもったいないですよね。
四元
学生ならば学んで取りあえずやりましたでもいいです。
しかし、ビジネスであり企業であるからには、実績を作らないと企業も、そして担当者自身も伸びていきませんから、やっぱり結果を出さないといけませんね。
中川
結果を重視しているセミナーということですね。