四元講師インタビューその6「マーケティングにおける物語の重要性とは?」

日本能率協会で講師を務めておられる四元マーケティングデザイン研究室 代表 四元正弘講師からお話を伺いました。
(以下敬称略、役職当時)

マーケティングにおける物語の重要性とは?

中川
四元先生のセミナーには、自分ごと化と物語というタイトルが入っていますが、これは今おっしゃった愛とも繋がってくるのですか。

四元
繋がってきます。
愛という言葉がセミナーのタイトルに向いていないので使いたくないので外しています。
ですが、やはり商品を通じて、製品を通じて、消費者と企業が恋愛をすることが、マーケティングの本質だと僕は思っています。

僕たちは同じなのだということを感じてもらうためには、物語として考えることはすごく有効です。
物語というかたちを通じて企業と消費者の愛を深めていくことで、物語マーケティングを考えているということですね。

中川
物語マーケティングというのは、一般的な言葉ではないですよね。
どのようなものなのか、触りの部分だけでも教えていただけますでしょうか。

四元
例えば、感動する映画があるでしょう?
その感動した映画を簡単にポンポンとポイントだけ書き出すことは簡単です。

でも、その書き出したポイントだけを見て感動することは難しい。
なぜその映画に感動するかというと、そこにはやはりポイントでは書き出せないような物語があるからだと思います。

物語に自分を委ねることができる。

例えば、物語には主人公が必ずいますので、その主人公に自分を重ねることができる。
そしてヒロインに好きな人を重ねることができる。

そうやって物語というのは、自分や自分の好きな人を重ねることができるので、そこで初めて感動が出てくる。

ポイントだけでは感動を生めないということなのですよね。
ですから、物語というかたちに消費者に入ってもらい、それにより商品や企業や消費者の愛が深まり、それが結果的にヒット商品に繫がるという考え方ですね。

中川
確かにポイントだけだとぶつ切りになってしまい、なかなか感情移入できないところがあります。
マーケティングも物語という流れに乗せることで効果が倍増するのですね。

四元
おっしゃる通り感情移入するというのはすごく重要で、マーケティングで最高の感情移入は、この商品は自分にとって特別だと思ってもらえる『自分ごと化』です。

その最高の感情移入である自分ごと化を促進するために、マーケティングで消費者と企業の関係、消費者と商品の関係を物語のかたちで理解するとことは、本質を理解することにとても役立つと自分自身電通の仕事を通じて思ったので、それをメソッドとして公開しています。

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