これからは、すべてのビジネスマンがプロデューサー型にならなければいけないということです。
株式会社マーケティングプロモーションセンター代表取締役で、JMA専任講師を務めておられる岡本正耿講師からお話を伺いました。
一般社団法人日本能率協会の中川雅志がインタビューします。(以下敬称略、役職当時)
これからのマーケターの4つの役割とは?

中川
マーケティング入門コースの講師を務めておられます、岡本先生にお話をお伺いいたします。
企業が提供していく価値というものが、どんどん変化してきており、マーケティングを担当する方々が担うべき業務範囲や役割も変化していると思います。
これからのマーケターが担うべき役割、目的というものは、どのように変わっていくとお考えになりますか。
岡本
私はこの仕事を30年近くやっていますが、これまでにも随分と変わってきています。
これまでとこれからという観点からみると、国や役所、あるいはいろいろなビジネス界で言われているように、従来はオペレーター型であったのが、これからは、すべてのビジネスマンがプロデューサー型にならなければいけないということです。
オペレーター型というのは、作業手順を覚えたら、それを繰り返していけばいいという、いわばルーティンですね。
あるいは上の立場になったとしたら、それをただマネジメントするというような感じです。
それに対してプロデューサー型というのは、製品やサービスに限らず、いつも新しいものを作り出し、業務そのものを新しく考え直すという感じですね。
そういう意味で、いつもプロデューサーが求められているということが国全体でも言われています。
マーケティングは、まさにその中心ですから、もっともっとマーケティングをということになる。
私の担当しているマーケティング入門コースには、開始当初は専門部署にいるマーケティングの専門家が来ていました。
今は、いろいろな部署の方が来られていますが、それはマーケティング的な考え方が様々な部署に必要になったからでしょうね。