福田講師インタビューその1「ブランド・コミュニケーションの変化とは?」

日本能率協会で講師を務めておられる縄文コミュニケーション株式会社 代表取締役 福田博講師からお話を伺いました。
(以下敬称略、役職当時)

ブランド・コミュニケーションの変化とは?

中川
本日は、「ファンを創るための広告・販促・SNS・PR実践セミナー」を担当している福田先生のお話をうかがいます。12年ほど前からこのセミナーをご担当いただいていますが、この間、ブランド・コミュニケーションは、どのような変化を遂げているのでしょうか。

福田
そうですね。マス広告のコミュニケーション効果は、全体的に下がってきていますが、それとは逆に、インターネットなどのデジタルメディアが成長して、使い勝手の良いメディアになっていますね。

ここ2~3年を見ても、スマホの所有率が高くなり、一挙にデジタル化とソーシャル化が進んでいます。まあ、60代以上はテレビと新聞、そして若者はスマホと世代によって主力メディアは変わりますが、全世代を通じて、インターネットメディアは拡大しているのは間違いがありません。

中川
他にどの様な変化がありますか。

福田
大きな変化では、購入に際して影響を受ける情報ソースとして、知人や友人からの情報が8割にも達していることです。
そしてその次は、欲しい情報は自ら探すということで企業のホームページです。広告はその次になっています。

以前ですと、広告は信頼性があり、広告投下量に比例して、認知率が高くなり、購入に結びつくという流れでした。
しかし現在は、広告ではなく、また専門家やオピニオンリーダーのアドバイスでもなく、購入に当たっては、家族や友人相互の口コミの影響力が非常に大きくなってきているということです。

もうひとつの変化は、広告や販促を行なって、認知が高くなって購入意向も高くなっているけど、購入に結びつかないという現象も起きています。

認知がないと購入に結びつきませんが、認知が高くても購入に結びつかないという難しい状況になっております。

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