これからは、すべてのビジネスマンがプロデューサー型にならなければいけないということです。
株式会社マーケティングプロモーションセンター代表取締役で、JMA専任講師を務めておられる岡本正耿講師からお話を伺いました。
一般社団法人日本能率協会の中川雅志がインタビューします。(以下敬称略、役職当時)
新任のマーケターに必要な学びとは?

岡本
マーケティング入門コースでは、話し合いの時間を持ち、ものの分析や論理的なことを学びます。
話し合いのスキルを学ぶには、例えばロジカルシンキングのコースや、クリティカルシンキング、それからコミュニケーションのコースなど、様々なものがあります。
ですが、そういうコースではマーケティングのためのものではなく、コミュニケーションの為のものや、プレゼンテーションの為のもの、あるいは問題解決の為のものになってしまいます
ですから、マーケティングを行ううえで必要な、考えることと話し合うこと、こういうことを最初にしっかりと身につけておくことが必要だと思います。
マーケティングの知識や用語を一生懸命覚えることよりも、マーケティングの概念を使って、考えるってどういうこと、話し合うってどういうこと、そういうことは、特に若い方には必要だろうと思うのですね。
知識を丸暗記してもあまり意味がない。
中川
マーケティング入門コースの最初のところでは、かなりディスカッションの時間を取られていました。
岡本
そうですね、意図的にそのようにしています。
中川
マーケティングというと、定義がぼんやりとしておりますが、自分たちで話し合って考えることでご自身たちで定義を見つけ出していくということでしょうか。
岡本
そういうことですね。私は大学でも教えていたのですが、大学では講義でやるしかないので、どうしても知識学習になってしまうのですね。
だからそれぞれの概念を教えるわけだけれども、やはりそれでは、ビジネスマンとしては通用しません。
実際にそれを使って考えて、考えた結果をプレゼンテーションしてもらわないと困るのです。
その為には自分の頭を使わなければならないので、新人の方が来られても、それを最初からやっていただいています。