福田講師インタビューその2「発想力を強化する思考方法とは?」

日本能率協会で講師を務めておられる縄文コミュニケーション株式会社 代表取締役 福田博講師からお話を伺いました。
(以下敬称略、役職当時)

発想力を強化する思考方法とは?

中川
混沌とした市場の中で新しい事業を構想するには、どの様なアプローチが考えられますか。

福田
例えば、思考方法で、ゼロニュートラル思考というのがあります。

そのつもり、あのつもり、また会社の常識や世の中の常識は、新しい価値を発想する時の「最大の敵」なんですね。
なので、先ずそのことを認識してもらって、頭の中を一度、ゼロクリアにしてもらいたいと思います。

それと、詳細なデーターを分析して、時間を掛けて調整しながら積み上げ方式で考える方法ではなく、結論から考える仮説思考という考え方があります。

我々は、限られた情報や時間や労力の中で、全体像を把握し、アクションに結びつく計画を作らないといけないわけですよね。

仮説の結論で、企画策定に取り組んでみる。そして何故そうなるのか、何故その結論に至ったのか、その理由やメカニズムを考え、精度を向上させていくんです。だめだったら、もう一度、やり直せばいいのですよ。

ハーバード大の経営学の研究にも出ていますが、完璧な戦略を作っても、75%は失敗しているんですよね。

ですから、皆さんの経験値の中で、これは行けると思ったなら、具体的に仮説思考で組み立ててみる。そして実現のためには、どうしたらいいかという発想で、1回やってみるといいのです。その方が、トータルで見て、スピードが早くなり、労力も少なくなって精度も上がますし、戦略的思考能力が高まります。

この時に大切なのが、失敗は許さないという風土ではなく、チャレンジさせるという企業文化を作っておくことですね。

むしろチャレンジしたら、プラスの評価をするという加点主義の方が、これからの成長を牽引する社風には、合ってると思います。そういう企業文化の中で、どんどんチャレンジさせる、失敗もさせる、それが重要ですね。

といっても、失敗が目的ではありませんよ。チャレンジさせて、失敗したなら、2度と繰り返さない。失敗を取り返すぐらいのことまで仕掛けていく。そういう企業文化と組織体質を、作っていくことも必要だと思います。

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