顧客価値の訴求を新しい視点で考えたいと考えているあなたへの道標となるセミナーです。
- 消費の動機
- 判断基準
- 差別化の視点
を改革し、思わずその商品を購入したくなるようなマーケティングの考え方を学ぶことができます。
セミナー概要
皆様はマーケティングの業務をしていてこのような課題に悩んだことはありませんか。
- 現製品を改良するにあたり、どのようにして市場の情報を製品やその後の販促に反映させればいいのかわからない
- 思わず手に取ってしまうような販売手法を開発しなければいけないが、どのように考えればいいのかわからない
- 新商品(今自社にも他社にもない商品)が売れるのかどうか判断がつかない。また、値段のつけ方もわからないので、道標となる考え方が知りたい
- 高級な自社商品をどのようにすれば魅力的に魅せられるか悩んでいる。エモーショナルな価値の訴求方法を学んで適用させたい
様々なマーケティング手法が生み出され、多くの物や情報が氾濫している中、本当に顧客に喜んでもらい、思わず手に取ってしまうような商品の開発はますます難しくなりつつあります。
しかし、そのような商品の開発やブランドの成長は貴社にとって必須であり、それを怠ってしまうと、このようなデメリットが起きてしまいます。
- 自社商品の顧客訴求力が低下してしまい、売上げとブランド力の低下を招いてしまう
- 新商品が売れるかどうかの判断ができなくなり、市場投入タイミングが遅れてしまう
- 適切なプロモーションが行えないため、本当のターゲット顧客へ商品の情報が届けられない
一般社団法人日本能率協会ではこのような皆様の課題解決を目的として、「“自分ごと化”と“物語”マーケティング入門セミナー」を開催してきました。
本セミナーでは、顧客が思わずその商品を購入したくなるために『自分ごと化のマーケティング』を提唱しています。
『自分ごと化のマーケティング』では以下の3つを改革していきます。
1.消費の動機
今までのマーケティングでは顧客のニーズを充足し、不満を解消することが顧客消費の動機と考えていましたが、自分ごと化のマーケティングではインサイトを発掘し、気づきを顧客に与えることが消費動機になります。
2.判断基準
“ものづくりからことづくりへ”と言われているように、機能的ベネフィットで購入判断を行う顧客が少なくなっているため、情緒的ベネフィットを訴求することが必要になります。
3.差別化の視点
今までの物を改良改善するだけでは競争優位性が保てなくなっており、革新性を伴うポジショニングを訴追することが他社との差別/優位を考える際には大切です。
実際にセミナーに参加した方々は、このようにおっしゃっていました。
- “自分ごと化”とは何か、それがマーケティングにどれだけ大切なことかが理解できた。これまでは機能価値ばかりを見ていたので、自社に戻ってからは、企画・コミュニケーションにおいて「気分的価値」を重視したい。
(サービス業 2年目) - アイデア出しをする前にこのセミナーを受けておきたかったです。もっといい商品アイデアが出せたのに!と思いました。開発中の商品の販促方法の検討や、今後の開発時のアイデア出しで、本セミナーにて習った事を活用し、広めたいと思います。
(建設業 3年目) - 基本的な内容からていねいに教えていただけるので、初心者でもわかりやすかったです。商品企画する際に、最後までコミュニケーションを意識して提案できるよう、職場で実践をしてみたい。
(輸送用機器 4年目) - 3Cや4Pを超えたマーケティングの考え方が身につきました。弊社はBtoBですが、BtoBtoCを見越して、BtoBなりの物語や製品を考えたいと思います。
(電気機器 5年以上)
本セミナーを受講された方々は、顧客に新しい価値を提供するための新しい考え方を身につけ、アイデア出しや商品開発にて学んだことを活かすための第一歩を踏み出し始めています。
プログラム2日間 10:00~17:00
1日目 10:00~17:00
の本質を理解し、消費者心理やトレンドを学んだうえで、
消費者インサイド洞察力を高めて、「売れる商品」のコンセプトの作り方を学ぶ。
【1】思わず買いたくさせるためのマーケティングと「自分ごと化」
●高名な経営学者ドラッカーによるマーケティングの定義は「売るための努力を不要とし、
自然と売れるようにすること」とかなり難解。その真意は?
●マーケティングのゴールは「自分ごと化」にあり
【2】 消費者インサイト
●心理学をマーケティングに応用すると見えてくる重要ルール。
●ヒット商品から逆読みする、現在の消費トレンド。
【3】「弱者の戦略」で考える商品コンセプトのポイント
●強い差別化とは、イノベーションで「独自のポジション」を得てこそ。
●イノベーションの本質は「ありそうでなかった」を生み出す意外な組み合わせ(新・結合)。
無から有を生むことではない。
【4】商品コンセプト開発のワークショップ
●マインドマップ手法を使って、商品の消費者ベネフィットを三タイプに分けて整理・確認したのちに、特に重視すべき要素を抽出。
●例題を用いたグループワークのあと、参加者が関与する商品カテゴリーの個人ワーク。
2日目 10:00~17:00
商品を思わず買いたくさせる「物語マーケティング」の概念とコミュニケーション開発の基本を学ぶ
【5】物語マーケティングの概要
●「ターゲット顧客像→主人公」「商品→味方としての名脇役」を軸とする物語を
起承転結の基本フレームに分解して創作することで、「自分ごと化」を加速するコミュニケーションを導出する。
●その際に大切なのは、結として「感動できる未来志向のエンディング」があること。
【6】コミュニケーション開発のワークショップ
●グループごとに一つの商品を事例に、物語マーケティングを実践。
●最後に、参加者が関与する商品を対象とした個人ワークを実施。
【7】たった二問とエクセルだけで見つける最適価格
●「目から鱗」の最適価格の定義
●たった二問とエクセル関数で最適価格を発見する方法
本セミナーで使用する教材(一部)
※内容は、変更される場合があります。また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
講師
四元 正弘
四元マーケティングデザイン研究室 代表 元(株)電通 電通総研 研究主席
東京大学工学部化学工学科卒業。サントリー(株)でワイン製造新技術の開発およびプラント設計に従事し、発明協会賞を受賞。1987年に電通に転職。メディアビジネス関連の調査研究やコンサルティング業務を経験したのち、消費者心理分析に従事。電通総研局次長、同研究主席をつとめ、その傍らで筑波大学大学院客員准教授も兼任。2013年3月に電通を退職し、四元マーケティングデザイン研究室を設立。また、2013年10月からは公益財団法人21あおもり産業総合支援センターにて県内企業へのマーケティング支援にも従事。
主たる専門領域である消費心理・動向分析では日本の第一人者としてその研究には定評がある。また地域ブランド開発も手がけ、多くの県や市町村の委員会などにも積極的に参加、ワークショップファシリテーションも行う。
著書に「デジタルデバイド」(2001年、単著、H&I)、
「出版ルネサンス」(2003年、共著、長崎出版)、
「団塊マーケティング」(2006年、共著、電通)、
「マーケティングを学ぶ(下)売れ続ける仕組み」(2010年、共著、中央経済社)、
「価値共創時代のブランド戦略」(2011年、共著、ミネルヴァ書房)、
「マーケティングと広告の心理学」(2013年予定、共著、朝倉書店)など。
2014年4月から日本経済新聞夕刊(水曜)で、消費解説コラムも担当。
対象
マーケティング・商品企画・営業企画部門等の業務をご担当されていて、特に、
- 値下げやマス広告に頼らないで売上げを伸ばしたい方
- 感性に訴えるマーケティングを指向する方
- 「自分ごと化」の促進を志向している方
- 現代の消費者をもっとリアルに理解したい方
- トレンドやヒット事例を体系的に理解したい方
- 価格を調査に基づいて合理的に決めたいと思う方