グループインタビューを通じて顧客の本音を探り、革新的なコンセプトを創りたいと考えている方の道標となるセミナーです。
本セミナーでは、プロのインタビュアーが実際にインタビューを行うところを見学/観察してもらう演習を軸として、次の3つを学んでいただきます。
- どのように企画・設計するのか
- どのように活用するのか
- 他の定性調査と何が違うのか
セミナー概要
あなたは普段の業務でこのようなことにお悩みではありませんか。
それならば、当セミナーがあなたの悩みを解決する一助となります。
- 会社内にグループインタビューのノウハウが不足しているため、本当にこの進め方でよいのか不安がある
- 途上国を含め、自身があまり関わってこなかった調査対象への調査を行う際、自身の調査能力の低さとインタビュー計画立案の難しさに悩んでいる
- グループインタビューを営業戦略に組み込んでいきたいが、マクロ視点ではどのようなフローで進めればいいのか、ミクロ視点ではどのような手段・方法で進めればよいのか分からない
- 他社事例などのインプット量が少なく、自分で調査設計する際にこれで大丈夫だという確信が持てない時がある
- 売れる商品作りにつながるリサーチを習得したい。市場調査結果を活用し、アイディアをブラッシュアップする力が不足している
- 業務で調査に携わることが多いが、体系的に学んだことが無い。OJTばかりでコンセプト構築や企画の立て方が正しいか不安だ
- 提案したソリューションが顧客に合致していたかを明らかにするインタビューを行いたいが難しさを感じている
商品・サービスの飽和など市場の成熟化を背景に、生活者の“生声”からニーズを探るインタビュー調査が再注目されています。特に、一度に大勢の生声を聴くことのできるグループインタビューは、顧客ニーズを探るための有用な方法として知られています。しかしながら、グループインタビューの進め方・使い方のノウハウが社内に蓄積されている企業は少なく、自己流で行っている方は多いです。その上、一度に多人数の話を聞かなければならないグループインタビューの難易度は高いため、効果的に運用できている企業は多くありません。
顧客ニーズを確実に聞き取り、革新的なコンセプトを生み出すグループインタビューを実践できるマーケターの育成は急務であり、育成を疎かにしてしまうと、貴社にとってはこのようなリスクが生じてしまいます。
- グループインタビューは準備も含めると多くのリソースが必要であり、いい結果が得られないと何度も繰り返してしまうと本当に必要な業務へリソースが割けなくなってしまう
- 適切なインタビュー結果の取得と適切な分析が行えなければ、せっかく行ったグループインタビューを自社の価値向上につなげられないため、長期的な自社の競争力低下につながる
- 外注する場合であっても、社内に適切なノウハウが蓄積されていなければ、協力会社との連携がうまくいかず、本当に欲しい結果が得られない
一般社団法人日本能率協会では、グループインタビューの適切なプラン構築と進め方を学ぶことはこれからのマーケターに必須であると考え、「グループ・インタビュー使い方セミナー」を開催しています。
なかなか理解しづらいグループ・インタビューの進め方ですが、当セミナー講師陣は3つのポイントを抑えることで、グループインタビューの進め方を適切に理解していただけることを突き止めました。すなわち、
1.どのように企画すればいいのか
生活者が発する貴重な“生声”から新商品・サービスのコンセプト開発につながる「気づき」を得るために、どのようにインタビュー調査を活用すればいいのかを学ぶ
2.どのように活用すればいいのか
演習を通じて実際に手を動かしながら、インタビュー調査の企画やインタビューフローの作成、コンセプトワークを体得する
3.他の定性調査と何が違うのか
グループインタビュー以外にも活用されている「観察調査」「コミュニティ・リサーチ」といった手法の活用法も学ぶことで、グループインタビューが有用な場面を学ぶ
です。
本セミナーでは、この3つのステップを座学だけではなく、演習を通じて体験していただきます。知識と体験により磨きをかけ、自身の持つ知識、知恵を顧客価値へ昇華させるため、実際にどのように手を動かせばいいのかを習得していただきます。
また、本セミナーの特徴として、講師が行うプロのグループインタビューを演習で見学/観察していただきます。インタビュイーを数名お招きし、皆様が計画・作成したフローを参考にして講師が実際にグループインタビューを行います。
当セミナーを受講した方々からは、このようなお話を伺っています。
- 本物のインタビュイーへのインタビューを見る、を含めて、実際に体験できたところが良かった。社内に戻ってからは、企画推進者に対して、インタビュー設計についての指導、指示で活かしていく。
(その他製造業 5年以上) - 自身でインタビューを行うことが多いので、研修の最後に聞き方、分析方法まで確認させていただいたのは、これからの業務で活用できそうです。早速自社に戻って、グループインタビューや一対一のインタビューを実践してみます。
(輸送用機器 5年以上) - 実際に企画→フローを作成したグループインタビューを2日目で見ることができ、そこからコンセプト構築までできるので、全体の流れをつかむことができた。企画を立てる際に、はっきりとした調査課題を設定することをまずは実践したい
(食料品 1年目) - 実習した内容で、実際にグルイン体験ができます。まさに活きた教育!グルイン以外の部分も、アイディアのブラッシュアップに活用していきます。
(その他製造業 3年目) - 定性調査のノウハウを勉強しに受講しましたが、グループインタビューの毛化をどう生かし、アイディアに結び付けるのかのヒントもグループ演習で体験でき、予想以上に実りのある2日間でした。定性調査のまとめをカウントせずに構造化することは目からうろこで、すぐにやってみたいし人にも勧めたい
(化学 5年以上)
本当に実りのあるグループインタビューを実施し、その結果を通じて新しい価値を世の中に発信したいと考えているあなたのご参加をお待ちしております。
プログラム2日間 10:00~17:00
1日目 10:00~17:00
【1】 コンセプト構築の「勘所」を学ぶ
(1)コンセプト=ターゲット×ベネフィット
・コンセプトの構成、生活価値に置き換えた提案
(2)「Point of Parity+Point of Differenceのバランス
・商品カテゴリが備えるべき基本ベネフィット、差別性・独自性のバランス
【2】インタビュー調査の「基本」を学ぶ
(1)定性調査が適したリサーチ課題
・開発プロセス、育成プロセス、通常時
(2)”定性”調査と”定量”調査の違い<図A>
・対象者の選定
・インタビュー技術
・分析力(推察力)
(3)定性調査の各手法の特徴
・グループ・インタビュー、デプス・インタビュー、観察調査、他
・定性調査の特性、活用時の留意点
【3】インタビュー調査の「企画」を学ぶ
(1)「インタビュー調査の企画のたて方の勘所
・インタビュー調査における企画の立て方
・コンセプト構築に活用する際の留意点
・企画書の事例
(2) インタビュー・フロー作成のポイント
・インタビュー・フローの役割
・インタビュー・フローの作り方
【4】コンセプト構築のための「調査企画」と「インタビュー・フロー」を作成する
数名のグループに分かれ、演習課題に対して実際にインタビュー調査の「調査企画」と「インタビュー・フロー」を作成します。これをベースに、翌日のグループ・インタビューが行われます。テーマは、参加者にとって身近な食品・飲料など具体的な新商品のコンセプト開発です。
- 企画・フローの発表(各グループ)、Q&A
- 講師総評~講師が作成した企画・フローの紹介
【5】インタビュー見学の「勘所」を学ぶ
(1)対象者をリクルートする際の勘所
(2)インタビュー中の対象者チェック・ポイント
(3)インタビュアーのチェックポイント
・本音や潜在的な思いを引き出すインタビュー技術
2日目 10:00~17:00
【6】グループ・インタビューを実施して「発見事項」をピックアップする
グループ演習で作成したインタビュー・フローに基づき、プロフェッショナルである講師がインタビュアーを務め、本セミナーのためにリクルートした、演習課題に適した対象者に、実際にグループ・インタビューを実施します。
セミナー受講者の皆様には調査依頼主の立場で、見学しながら「発見事項」をメモしていただきます。
【7】新商品のコンセプトを構築する
グループ・インタビュー見学で記入したメモをベースに、
実際にコンセプト構築を行います。
- 構築したコンセプトの発表(各グループ)、Q&A
- 講師寸評
【8】定性調査を有効に活用するコツとポイントを学ぶ
(1)講師作成の分析レポートの紹介
・同日に実施したグループ・インタビューの分析事例の紹介
(2)インタビュー調査のまとめ方の勘所
・「発言と発言」の行間を読む
・選別した情報の構造化
(3)定性調査の外部機関選定ポイント<図B>
・外部の調査機関へ委託するときのポイント
【9】クロージング
(1)新しいアプローチの活用方法
・ビジュアル活用
・観察調査、エスノグラフィ
・MROC
(2)セミナー全般の質疑応答
※内容は、変更される場合があります。また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。
※昼食は、12:00~13:00の予定です。また、進行の場合によりプログラムの時間割に変更がある場合がございます。予めご了承ください。
本セミナーのポイント
- 新商品・サービスのコンセプト開発につながる「気づき」を得るために、どのようにインタビュー調査を、企画・設計したら良いのかを体系的に学ぶことができます。
- 実際にグループ・インタビューを“その場”で見学し、その結果を活用してコンセプト・ワークを体得することができます。
- グループ・インタビューをはじめ、「観察調査」、「コミュニティ・リサーチ(MROC)」などの他の定性調査の活用方法も紹介します。
講師
小田 宜夫
株式会社インデックス・アイ 代表取締役社長
芝浦工業大学 大学院 工学マネジメント研究科 非常勤講師
1991年(株)リサーチ・アンド・ディベロプメント入社。マーケティング・リサーチの、営業の前線に立ってクライアントの抱える課題を共に考え、リサーチを手段としたマーケティング課題解決のお手伝いをしている。コンシューマー・インサイトとCS(顧客満足)が専門分野。2006年~2008年、大手不動産デベロッパーのマーケティング部立ち上げにコンサルタントとして参画。2007年より芝浦工業大学大学院工学マネジメント研究科非常勤講師。2009年より現職。
著書:『課題解決型マーケティング・リサーチ 基礎編・事例編』(共著:生産性出版2008年)、
『マーケティング・リサーチの実際』(共著:日経文庫2004年)
橋本 紀子
株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント
取締役 カスタマーサービス本部 本部長
1983年(株)リサーチ・アンド・ディベロプメント入社。営業企画部門で、マーケティング・リサーチの企画立案、インタビュー、分析に携わる。日用品や耐久財など消費財に関する、新商品開発から導入後の育成まで幅広いテーマのリサーチを多数てがける。グループ・インタビュー、デプス・インタビュー等の定性調査を得意とし、年間30本以上の定性調査の企画・分析、及び80~100グループのグループ・インタビューのインタビューアを担当。また、社内外で定性調査の活用やインタビューア育成のための研修の講師を務める。
対象
- 商品開発部門に新たに配属された方や、まだ経験が浅い方
- 企業のブランド・マネージャー、商品企画・新商品開発担当者の方
- 生活者研究や市場調査に関わる方
- 本テーマにご関心のある方々 など
受講者の声
- 緊張感がありながらも楽しいセミナーです。全般的に大変勉強になりましたが、特にホワイトボードの抽出や報告書のまとめ方がとてもよかったと思います。今後は計画から、調査会社とのやり取り、報告書作成など一連のプロセスに関わりたいと思います。
(インフラ マーケティングリサーチ 3年目) - 知識を得るだけではなく、体験で学ぶことができます。本当のインタビューを見ることができ、知識だけではなく体験として身につけられて大変良かった。今までグループインタビューを見たことはあったが、解説してもらったことはなかったので、今回学んだことを今後に活かしていきたい。
(通信 マーケティング 2年目) - 無限にあるように思えるグループインタビューの、”例えば・・・”を知ることができます。「なんだかよくわからない」が「こういう感じ」に変わります。
(医療メーカー マーケティングリサーチ 5年以上) - 実際のグループ・インタビューの様子を見て、自分でまとめることができたので、経験がなく不安であったが全体像がつかめてよかった。
(飲料 営業 1年目) - 定性調査の経験はあったが、調査目的の明確化の重要性、モデレーターとしての話の回し方など、気付きの多いセミナーであった。
(飲食 開発 5年目)