対人折衝能力開発コース

効果的な対人関係をつくり、折衝や交渉の能力を向上させる

―顧客関係を強化し、業績向上を実現できる交渉・プレゼンテーションスキルを開発する―

本セミナーはこのような方々におすすめします

  • 部下とのコミュニケーションの取り方に問題がある。上司の考えを理解し、部下が納得するように伝えることができていない。
  • 自分の考えが相手に伝わらないことや、相手の考えを誤って理解してしまうことがある。
  • 顧客、ビジネスパートナーとの折衝に際して、適切な対応が取れているかが分からない。

ビジネスパーソンには次の3つの知識や能力が求められます

業務に関する専門知識 対人折衝・交渉能力 問題解決や論理的思考力

従来の企業内教育は、「業務に関する専門知識」と「問題解決・論理的思考」に偏っていました。しかし、組織の業績低迷や生産性低下は、社内における対話プロセスや部門間の交渉、お客様との商談や取引先との折衝などの能力低下が原因となっていることが少なくありません。話し合いの巧拙が組織の業績を左右しているのです。

本コースでは、精神分析の口語版ともいわれるトランザクショナル・アナリシス(交流分析)とゲシュタルト療法を活用し、自己への気づきを深め、良い対人関係を構築、形成するプロセスを習得していただきます。さらに交渉マネジメントの理論を用いて、効果的な折衝・交渉のプロセスを自己開発していただきます

本セミナー受講で学べること

  • 交流分析理論にもとづく実習を通して、よりよい対人関係づくりと折衝・交渉能力の向上を実現します。
  • 体験学習プログラムにより、職場ですぐ実践できるスキルが身につきます。

プログラム2日間

1日目 9:30~17:00

【0】コースオリエンテーション
 ●対人能力検査(TAOK)
 ※TAOK診断を行いますので、9:30までにお集まりください

自分のパーソナリティ、基本的な対人態度について診断を行います。コース中に検査結果を各人にフィードバックし、自己への気づきを促します。本コースの目的は「自身への気づき(アウェアネス)にあります。理解する、学ぶこともありますが、より自分自身を振り返る、思い出すことに傾注していただきます。

【1】自己のパーソナリティ分析(エゴグラム分析)
 ●批判的な自我、保護・養育的自我
 ●合理・論理的自我
 ●自由で明るい自我、他者に反応する自我

人の自我は「親・大人・子ども」に分けることができます。自分のなかにある「親・大人・子ども」はそれぞれどんな態度や表現をするのか、どれが特に強いのか、などについて、気の合う人・合わない人と自分の比較分析などを通じて、気づきを促します。自分はいったいどんな性格なのか、気づけば気づくほど、変化の可能性が出てきます。

【2】他者とのやりとりの分析(対人交流分析)
 ●健全なやりとり
 ●不成立のやりとり
 ●不快感の残るやりとり

人と人のやりとりには、気分良い―悪い、意思が通う―通わない、一致する―ずれる、など成功失敗があります。これについて、「親・大人・子ども」がどのように関係してくるのかを学びます。特に言葉以外の、表情や態度、目つきやしぐさのクセは関係を極端に悪化させるということに気づいていただきます。

【3】他者を認め、受け入れる(ストローク分析)
 ●肯定的な態度、表情、しぐさ、メッセージ
 ●否定的な態度、表情、しぐさ、メッセージ

他者を認める、受け入れる、尊重するような態度、表情、表現をストロークと呼びます。肯定的なストロークを交換することが対人関係の基本となります。自分がどのようなストロークを発しているか、受けているかについて気づきを深めます。笑顔や語りかけ、相づちやうなずき、アイ・コンタクトなどすべてがストロークですから、それらを意識的にすることで、自身のスタイルは全く変わってしまいます。

【4】こじれてしまった話し合い<ケーススタディ> グループ演習

2日目 10:00~17:00

【4】ケーススタディ(続き)
 ●ケーススタディのグループ発表

【5】対人関係の密度分析
 ●自 閉…他者への気づきなし
 ●儀 礼…表面的な他者への対応
 ●社 交…うちとけた社交的対応
 ●活 動…目的達成のための対人対応
 ●ゲーム…失敗した交流、破壊的な対人対応
 ●親 密…心が通いあうような対人対応

肯定的なストローク交換が行われているほど、お互いが分かりあえ親密な関係になります。肯定的ストロークが少ないと、よそよそしい関係ですから、交流は深まりません。日常的にどのような交流が支配的なのかに気づきを深めます。

【6】失敗・破壊的な対人対応のパターン(ゲーム分析)
 ●よくある軽い失敗
 ●恥ずかしく、みっともない失敗
 ●人生を破壊してしまう失敗

人間味、誠実さ、真実味のない交流は人間関係を寒々しいものにし、場合によっては破壊的に作用してしまいます。そのような交流を「いつわりの関係」という意味でゲームと呼びます。自分にどのようなゲームの癖があるのか、気づきを深めていただきます。

【7】他者に対する基本的態度(ライフポジション分析)
 ●自分に対する肯定・否定度
 ●他人に対する肯定・否定度
 ●ライフ・ポジション

自分について、他人について否定的意識を持っていると、それが態度や表情になって表出するため、対人関係が破壊的なものになってしまいます。自身がどのような否定観を持っているのか、それがどう対人態度に影響しているのか、気づきを深めます。特に自己肯定観を強く持つためにどうするか、よく考えていただきます。

【8】交渉プロセスのふりかえり
 ●プランニング     
 ●リレーション
 ●アグリーメント    
 ●メンテナンス

OK-OKリレーションを形成して、ウィン-ウィン型の交渉プロセスをつくります。受け身ではなく積極的なストローク発信を練習します。

※内容は、変更される場合があります。また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。
 あらかじめご了承ください。

講師

岡本 正耿

株式会社マーケティングプロモーションセンター代表取締役
早稲田大学大学院客員教授
JMAマネジメントスクール専任講師
日本経営品質賞評価制度委員長

【著 書】
「長男長女の時代」「消費社会の精神分析」「メインテイン」「ビジネスマンのためのCS入門」「顧客満足創発のプロセス」「従業員中心戦略」「マーケティング・プラクティス」 他

対象

  • 社内外での折衝・調整が多い部門の方
  • 対人折衝能力を高めたいとお考えの方々
  • 企業内でCS(顧客満足)向上活動を担当されている方々
  • 人事・教育部門の方々

受講者の声

  • コミュニケーションに関する様々な技術を教わったので、今後、実際に試していきたいと思う。
  • コミュニケーションをする際には、人には様々なタイプがあることを知ったうえで話をすることの必要性を学べた。
  • TAOK診断によって自分のコミュニケーションの傾向が具体的に分かり、今後、意識的に変えていこうという視点が身についた。
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