データアナリストとして結果を出したいと考えているマーケターの道標となるセミナーです。
- 比較する手法(差異として捉える)
- 関係性を見る手法(原因と結果で捉える)
- 分離する手法(グルーピングして捉える)
を学ぶとともに、多変量解析ソフト「R」を用いた演習を通じて、明日から使える知識を学べます。
セミナー概要
あなたは普段の業務でこのようなことにお悩みではありませんか。
それならば、当セミナーがあなたの悩みを解決する一助となります。
- 事業運営や戦略立案などで多変量解析に興味がある。因子解析やクラスター分析をRソフトを使ってやってみたいが、まずどうすればいいかがわからない
- 市場調査から新製品の提案を行っているが、統計手法の活用不足が課題である。Rの実践を通じて、回帰・因子分析を学びたい
- ビッグデータは目の前にあるのだが、それを解析する手段や知識、ノウハウが社内にないため、新たに構築したい
- 既存得意先に対しての改善提案において、過去からの蓄積データはあるが、使いこなせていない
AIの発達やビッグデータというバズワードの出現で、データ分析の重要性は日夜高まっています。多くのマーケターの方々も、大量に生まれる数字をどのように分析し、どのように解析し、どのように提案すべきか、日々悩まれています。その一方で、データ分析についての人材が今後不足するという報道もされています。日本の大学では統計学を先行する学科は存在しておらず、欧米と比べても人材育成が遅れていることは大きな懸念点といえます。
そのような中で、あなたがデータ分析について学び、自社で活かすことは急務ではないでしょうか。
この課題を解決せずにいると、貴社にとってはこのようなリスクが生じます。
- データの量は増えるが、適切な解析や解析を基にした仮説提案が行えない。そのため、前例踏襲や経験値に頼った商品開発やマーケティング戦略に頼らざるを得ない。
- リサーチ会社へ依頼する際に、相手の提案内容に対して自社の理解が不十分となり、本当に欲しいデータ結果を手に入れることができない。
- データ解析のできる人材は今後も不足するため、中途採用で専門家を雇うことは難しい。
そのため、データ解析の進んでいる他社との差を埋めるための人材/手段が確保できず、差が開く一方となってしまう。
一般社団法人日本能率協会では、データ分析のできる人財が将来にわたって不足することを予期し、様々な改良を加えながら、30年以上にわたって「多変量解析実務コース」を開催し続けています。
当セミナーを通じて、多変量解析によってデータ(情報)を解析するためには大きく3つの型があることを一般社団法人日本能率協会では突き止めました。
その3つの型とは、以下の通りです。
- 比較する手法(差異として捉える)
- 関係性を見る手法(原因と結果で捉える)
- 分離する手法(グルーピングして捉える)
当セミナーでは、上記の3つの型を活用するための手法をわかりやすく学ぶことで、データを実務に有効に活かすことを目的として開催しています。
また、フリーソフトとして世界中で使われている統計解析ソフト「R」を用いた実習を行うことで、統計解析のために実際に手を動かすにはどうすればいいのかまで学んでいただけます。
当セミナーを受講した方々からは、このようなコメントをいただいています。
- 統計の基礎がわかっている方には、一歩前に進むことができる内容です。自社に戻ってからは、顧客の特性を数値・グラフ化して、共通の物差しで測れるようにしてみたいと考えています。
(運輸 5年以上) - 基礎的な部分からしっかり学ぶことができたので、統計解析の基本を知ることもできます。統計解析を社内に広めることにも役立ちそうです。今後はもっと複雑なデータを使用して解析できるよう、学びを深めていきます。
(鉄鋼 1年目) - 文系でも参加できる内容でした。ただ、事前に統計検定2級レベルを学んでいるとより深い学びになります。田窪講師と中山講師の二人での説明やフォローコメントの進め方がとても分かりやすいセミナーです。自社でRを使った分析を定着させて、会社全体の分析のレベルを高められるようにこのセミナーで学んだことを活用します。
(サービス 5年以上)
当セミナーの受講者は本セミナーを通じて、統計解析の基本を学んだうえで、フリーソフト「R」の使い方を学び、自社で実践するための第一歩を踏み出し始めています。
消費者心理を理解し、ニーズをくみ取りたいと考えているあなたのご参加をお待ちしております。
※本セミナーは3日間のコースですが、2日間の基礎編のみのご参加も受け付けております。
プログラム3日間 10:00~17:00
基礎編 10:00~17:00
1日目・2日目(座学)
<多変量解析の基礎と体系>
■ 分析を構成している概念の理解
・平均、分散、標準偏差
・因果と相関と仮説
・データの尺度
<比較する手法(差異として捉える)>
■ 比較をすると大なり小なり差が生じますが、その差に本当に意味があるのか、
統計的な検定を行うことにより「差」が明確になります
・平均値の差の検定
・比率の差の検定
・分散分析
・クロス表のカイ二乗検定
<関係性を見る手法(原因と結果で捉える)>
■ 原因→結果の関係を定式化します。
影響力を把握することにより、原因を変化させた時の結果の変化を予測できます。
・回帰分析
・ロジステイック回帰分析
<分類する手法(グルーピングして捉える)>
■ 変数間の背後に潜む関係から変数を少数の因子に縮約したり、サンプル同士の類似性を
手掛かりにサンプルを分類します。
・因子分析
・クラスター分析
・コレスポンデンス分析
■ その他、応用的な分析について
応用編 10:00~17:00
3日目(ハンズオン)
■ 統計解析ソフト「R」(フリーソフト)による演習
1日目・2日目の手法
+
応用的な分析について
・テキストマイニング
・共分散構造分析
応用編では、「R」を用いることにより、分析にチャレンジする環境を提供いたします。
データ分析のスキル向上には、座学による手法の知識の習得と実践が肝要ですが、初めて分析ソフトに触れられる場合、以下のような壁に当たることがあります。
・社内で蓄積されているデータからどのように準備したらいいのか?
・分析のオペレーションはどうしたらいいのか?
・数値がたくさん出力されているが何を見て、どのように解釈すべきか? 等
実際やってみると単純なことなのですが、これだけでも心理的なハードルが高くなってしまいます。応用編の目的は、講座の中で実践を経験することにより、今後、皆様方が取り組んでいかれる時のハードルを下げることにあります。統計ソフトは、フリーの統計ソフト「R」とそのパッケージである「Rコマンダー」を使用し、初心者の方でも操作しやすい環境で実践いたします。
座学で取り組んだ左記の手法を中心に、言葉や文章の分析であるテキストマイニング、イメージ的には、因子分析と回帰分析を組わせた手法である共分散構造分析のモデルの指定の仕方等、座学で学んだことの一段上の分析手法もご紹介いたします。
※一部の手法は、Rコマンダーで対応していないため、記述されたコマンドを用いて演習を行います。
・統計解析ソフト「R」「Rコマンダー」の使い方
・基本的な統計量の算出
・比較する手法の実践
・関係性をみる手法の実践
・分類する手法の実践
因子分析による企業や製品のポジショニング
因子分析とクラスター分析によるセグメンテーション
・共分散構造分析の考え方とモデルの指定の方
・テキストデータ分析の実践
【携行品】下記条件のPCを必ずお持ちくだ い。
・EXCELファイルの利用が可能
・ネット環境に接続可能
・ソフトウェア(「R」、テキストマイニングソフトウエア)がインストール可能 等
※内容は、変更される場合があります。また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。
※昼食は、12:00~13:00の予定です。また、進行の場合によりプログラムの時間割に変更がある場合がございます。
講師
大石 展緒
株式会社アイ・エム・シー開発 代表取締役
元 愛知学泉大学 教授
一般社団法人日本能率協会 専任講師
- 専門:統計解析及びマーケティング
- 著書:「販売予測入門」(東洋経済新報社)
「EXCELによる販売予測入門」(日刊工業新聞社)
「マーケティング意思決定」(講談社サイエンティフィック)
「Amosで学ぶ調査系データ解析」(東京図書)
その他多数
田窪 正則
ヒストリカルデザイン株式会社 代表取締役社長社長
一般社団法人日本BtoB広告協会
BtoBコミュニケーション大学 講師(マーケティングリサーチ担当)
専門社会調査士
- 著書:「SPSSで学ぶ調査系データ解析」(東京図書)
中山 寛仁
ヒストリカルデザイン株式会社 ディレクター
専門社会調査士
- 著書:「EXCELによる販売予測入門」(日刊工業新聞社)
受講者の声
- 各顧客の特性を数値・グラフ化して、共通の物差しで測れるようにすることに役立ちそうです。統計の基礎がわかっている方には、一歩前に進むことができる内容です
(流通 営業 5年以上) - データ分析に関する基本的な考え方や手法を体系的に学ぶことができた。統計解析を社内で広めることに役立てたい。
(リサーチ 技術リサーチ 2年目) - 文系でも大丈夫です。ただし、事前に統計検定2級レベルを学んでいるとより吸収できると思います。Rを使った分析を社内に定着させて、分析のレベルを高めたいと思います。
(機械 経営改善 5年以上) - 何に役立つか、どう利用するかを説明してから講義をされたので、自分が活用する場面を想像して学ぶことができた。
(インフラ マーケティング 3年目) - 具体例とともに説明され、かつ、ツールを使って実践できるので、自身の業務のどこに使えるか考えながら受講できた。
(精密機器 市場調査 4年目) - 3日目の演習は、1日目と2日目で学んだことを実践する事で、さらにデータ解析の理解を深めることができた。
(精密機器 事業運営 3年目)