マーケティング・リサーチ プランニングコース

マーケティング・リサーチの事前設計を1から学ぶことのできるセミナーです。

事前設計の肝である

  1. 誰を対象とすべきか
  2. どうデータを収集すべきか
  3. 何を聴取・観察すべきか

を学ぶことで、リサーチから得られる結果を大きく変えることができます。

セミナー概要

マーケティング・リサーチにおいてこのような課題を抱えている方に、このセミナーはぴったりです。最後までお読みいただければ、皆様の課題を解決するヒントが得られるかと思います。

  • 市場調査を扱う部署として、どこまでマーケティング部門と調査内容を練って調査会社とのミーティングに臨んだらいいのか、毎回悩んでいる
  • 新製品の企画にあたり、事前マーケティングが正しくできているのか疑問だ
  • 調査結果、特に定性の分析・活用が難しいと感じている。毎回同じ形式のアンケートを行っていたり、インタビューをすることだけ決まっていて聞くことがない、ということがあったりする
  • 新業態のF/Cにあたり、どのようなマーケティングを行うべきか考えなければならないが、基礎的な知識が習得できていない
  • 商品開発やマーケティングの部門から調査の企画・設計について相談されることが多く、的確にアドバイスできるようになりたい

マーケティング・リサーチは行うことが目的ではなく、正しく活用して経営課題の解決に結び付けることが目的であるべきです。しかし、日々の業務に忙殺されてしまうと、目的と手段が逆転してしまい、「とりあえずやっておこう」「前と同じやり方でいいか」となってしまいがちです。

ですが、このような進め方では、本来の目的である「経営課題の解決」へ到達することは難しいと言わざるを得ません。適切なリサーチを行えなければ、このようなデメリットが生じてしまいます。

  • リサーチによる結果が得られないことで、社内におけるリサーチの優先順位が低下し、カンコツやプロダクトアウトに頼った業務から抜け出せなくなってしまう
  • リサーチによる課題解決が行えないため、課題がいつまでも残ってしまう。その為、再度リサーチを行う、という循環が起こり、自社のリソースの疲弊につながる
  • また、課題が解決しないことで自社の商品/サービスの改善、新商品/サービスの適切な開発も行えないため、自社の長期的な低迷につながる

実は、これらの問題は、『リサーチの事前設計が適切に行えていない』ことが原因であると一般社団法人日本能率協会では考え、事前設計に必要なスキル・考え方を分析してまいりました。

リサーチの事前計画には、実は3つの重要なポイントがあります。

1.誰を対象とすべきか

年齢や性別だけに偏った条件設定だけでは、真の対象者を見失ってしまう要因となります。キーとなる条件を見定めて設定することがとても重要です。

2.どうデータを収集すべきか

得ようとする結果に対して、適切ではない手法を適用している例が、実はとても多いのです。それぞれの手法の特性を踏まえたうえで選択し、独自の工夫を行い、活用することが最適な結果を得るためには必要です。

3.何を聴取・観察すべきか

何を聴くか・観るか、どう聴くか・観るかによって、ゴールとなる結果は大きく左右されます。バイアスを排除するためには、やはり事前設計によってアウトプットを意識できているかがポイントとなります。

この3つのポイントを重視し、一般社団法人日本能率協会では、マーケティング・リサーチプランニングコースを立ち上げました。
このセミナーでは、上記の3つを座学と演習を通じて、効率的に学ぶことができるように設計されています。

実際にセミナーにご参加された方は、このようにおっしゃっていました。

  • 初心者でもわかりやすく調査のプランニングの仕方を教えてくださり、また、グループワークが多いので、自分の意見をじっくりと考える時間がありました。意見の出し方もこれから調査をしていくうえでとても参考になりました。現在取り持っている具体的案件があるので、そこで活かしていきたいと思います。
    (サービス業 3年目)
  • 正しい調査設計、ひいては正しい意思決定に導くエッセンシャルなヒントをたくさん学ぶことができ、調査業務が改善することは間違いないと思います。自社に戻ってからは、調査課題、目的を考えるときにシナリオ、サマリーなどのアウトプットを考えながら設定したいと思います。
    (建設、4年目)
  • 実際に企画書を作る作業を通して、重要ポイントや改善ポイントがわかりました。調査企画を立てる際には、今回学んだポイントを基に取り組んでみたいと思います。
    (食料品、5年以上)
  • 現在の業務では、定例的なリサーチにとどまっているが、今回のセミナーで根本的な目的、課題設定を体験できた。自社に戻ってからも常にマーケティング課題、リサーチの目的に立ち返ることを意識したいと思います。
    (その他製造業 5年以上)
  • マーケティングの入門編として、初心者にも役立つ内容だったと思います。調査以来の前段階で、社内の人とブレインストーミング/すりあわせの時間を取る際に、今回学んだことを活かせそうです。
    (医薬品 3年目)

本セミナーを受講された方は、マーケティングリサーチの肝である事前設計を適切に行うための手法を身につけ、すぐに自社で使うために第一歩を踏み出し始めております。

あなたも是非、このセミナーに参加して、自社の課題を解決するためのマーケティング・リサーチを実践してください。

プログラム2日間  10:00~17:00

プログラム 1日目 10:00~17:00

1.マーケティングリサーチのプランニングとは

  全体像をイメージせずに実施することのリスク
  ・プラニングの肝
  ・プラニングにおける必須要件

2.的確な調査目的・課題の設定方法

  意図した結果が得られないのは、目的・課題の曖昧さが根源
  ・ビジネス上、マーケティング上の課題の見極め・・・“良い問い”の設定
  ・リサーチの目的・課題への落とし込み方
  ・課題の構造化とプライオリティ付け

3.活用を意図したリサーチ設計の勘所

 ■対象者条件(誰を対象とすべきか)
  属性面に偏った条件設定が真の対象者を見失わせる原因
  ・デモグラフィック特性(年齢・性別等)以外の切り口
   (行動面・心理面)の重要性
  ・ターゲット+α
  ・キーとなる条件の見定め
  ・分析視点を考慮して反映

 ■手法・調査票(どうデータを収集すべきか)
  得ようとする結果と得るための手法のミスマッチ
  ・設定された課題や対象者を踏まえた上での手法の創造や選択の重要性
  ・特性を踏まえた手法の選択や工夫
  ・調査票における仕掛けと工夫
  ・最近注目されている手法の活用方法(MROC、エスノグラフィ、観察調査等)

 ■調査内容(何を聴取・観察すべきか)
  何を聴くか・観るか、どう聴くか・観るかによって得られる結果は大きく左右される
  ・聴取項目のプライオリティ&フロー
  ・聴き方によるバイアス
  ・アウトプットをイメージした聴く・観る視点

【グループ演習】
演習テーマに対して、リサーチプランの拠り所となる「リサーチの目的・課題」をメンバーとの議論、講師の助言を得ながら検討します。

プログラム 2日目 10:00~17:00

【4.調査の品質を高めるためのツール、メソッド

  ノンバーバルな(非言語的)アプローチ方法の活用と留意点
  ・ビジュアルイメージ法
  ・ピクチャーマイニング法
  ・映像を使った行動観察(クロス・エスノ)

5.分析すべき素材(データ)の見極め

  全てのデータを等しくみることの非効率さ
  ・意味のあるデータの識別・選別の仕方
  ・集計ベースの違いによる数値の意味合い
  ・発言や既述内容を鵜呑みにすることのリスク

6.データの捉え方、分析の視点・方法

  誤ったデータの捉え方が引き起こすミスリード、苦慮するインサイトの発見
  ・断片的な捉え方による誤った解釈
  ・データの捉え方の要諦(俯瞰・紡ぐ)
  ・事象(行動)と意識(気持ち)の二側面から探ることの重要性
  ・多様な立場からデータを捉えることによる解釈の精度向上

7.調査結果の共有と合意形成

  儀式化された報告会の無意味さ
  ・ワークショップの重要性と実施におけるポイント

【グループ演習】
前日のディスカッションを通じて決定した目的・課題に沿って「調査設計(誰に/どのように/何を)」及び「アウトプットイメージ(分析・結果の活用イメージ)」を検討します。

8.グループ演習の発表と講評
各グループごとに作成したリサーチプランについて発表しあい、グループ間での気づきの共有及び、講師からの助言を行います。

セミナーで使われるテキスト例
マーケティングリサーチプランニング

※内容は、変更される場合があります。また、進行の都合により時間割が変わる場合がございます。
 あらかじめご了承ください。

講師

小田 宜夫

 (株)インデックス・アイ 代表取締役社長
 芝浦工業大学 大学院 工学マネジメント研究科 非常勤講師

佐藤 史

 (株)インデックス・アイ シニアディレクター

対象

◆ マーケティング・リサーチの結果を活用されている以下の方々、リサーチを計画・管理されている方々

  • 商品企画・開発部門、営業企画部門、宣伝広告部門の方々
  • ブランド・プロダクトのマネージメントに携わっている方々
  • 生活者やユーザー研究に携わっている方々
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